投資を行うためには金融商品を購入する必要があります。ここでは値動きの大きい個別株等はおすすめしておらず、いくつもの会社の株価から構成されているインデックス投資と呼ばれる金融商品を対象として説明します。投資の対象(株式、債券など)によって様々な種類がありますので、それぞれの紹介と選ぶ際の注意点を説明します。
投資信託とETF
インデックス投資を対象とする場合大きく分けると投資信託とETF(上場投資信託)の2つになります。
投資信託
投資信託とは運用会社に代わりに投資してもらう商品ですが、株価指数通りの運用成績を目指すパッシブファンドとオリジナルの運用成績を目指すアクティブファンドの2種類があります。基本的にインデックス投資を行う場合はパッシブファンドを選択します。
商品を選択する場合の注意点としては、まずその商品が投資対象を何としているのかを理解することです。例えば日本株式を対象とした商品であれば日経平均やTOPIXという株価指数に連動する商品が多かったり、米国株式を対象とする商品であればS&P500という指数に連動するものが多かったりします。
続いて注意する点は手数料です。投資について良く分からない方はパンフレットの見た目だけで手数料が高い商品を選んでしまうことが多いですが、その後の運用成績に大きく影響を及ぼしますので、出来るだけ手数料の安い商品を選択しましょう。目録見書などに記載されていますのでしっかり確認しましょう。投資信託の手数料は主なものが3種類あります。
購入手数料
購入する際の手数料です。最近の商品は購入手数料がないものが多いのでインデックス投資をする場合はないものを選びましょう。購入手数料がないことをノーロードとも呼びます。
信託財産保留額
名前が分かりにくいですが売却する際の手数料と考えて差し支えないです。購入手数料と同じくインデックス投資の場合は信託財産保留額がない商品が多くありますのでないものを選びましょう。
運用管理費用(信託報酬)
投資信託を保有している間に掛かる手数料で年率で記載されています。これがかからない商品はないので出来るだけ低い商品を選ぶと良いでしょう。投資対象によって手数料の相場が違うので、同じ投資対象の商品で比較してみましょう。
ETF
ETFとは上場投資信託と呼ばれている通り株式市場で取引できる投資信託のことです。投資信託との違いは購入方法と手数料です。
ETFは投資信託と違い株式市場が開いている時間に売買が可能です。また注文方法も株式市場と同じ板注文というものになります。
手数料は個別株と同じく証券会社ごとの売買手数料と投資信託と同じく信託報酬がかかります。
ここでは詳しく説明しませんが、商品によっては割高で買ってしまう可能性があるので板注文が分からない初心者の方にはETFではなく投資信託の方が扱いやすいと思います。
株式市場の出来高や流動性のことが分かるとETFも扱いやすい商品になりますので、その際には利用すれば良いでしょう。